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第17回秋季展WEB2020

丸山 昭夫

MARUYAMA-72.jpg

静物(あけびと瓢箪)

水彩+パステルF6 550 x450 

小学生の頃学校のストーブの薪を得るために山に行き、木を伐り運ぶのが我々の仕事であった。戦時中人手がなかったからである。そんな時、「あけび」を籔の中に見付けると、宝ものでも見つけたように、籔の中に入っていったものである。むらさきの実は細長に割れ目があり、中に白い実がずっしりと詰まっている。最高の楽しみであった。

今回、その様な「あけび」とこれもなかなか自然のままの姿を見ない瓢箪のスケッチである。

以前描いたスケッチは「あけび」の入った皿の周りは青一色であった。画面に区切りが欲しくなり、茶系に中心部の青を含んだ色彩でバックを想定した。

画面全体にいろんな変化があまりない。目立たないが、僅かな色の変化を大事にした。物体が周りに馴染み、広がりを感じるように思う。いつも現実の社会を忠実に写生することに徹してきたが、今回は画面の中で、色々と頭で構成を考えた。

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